王子さま、その心にいつも煌めきを。(あんスタ二次創作小説)
設定2026-03-07 11:06•ヒット 87•コメント 6•A.saku
あんスタの二次創作小説を作ったので読んでください!
⚠️体調不良描写、倒れるシーンがあります!
◇登場人物
氷鷹北斗《ひだかほくと》(ホッケ〜、北斗、氷鷹くん)【俺】
いつもクールなクラス委員長。演劇部に所属している!
明星スバル《あけほしすばる》(明星、スバル、明星くん)【俺】
キラキラするものが好きな天才ムードメーカー。いつも元気!
遊木真《ゆうきまこと》(ウッキ〜、遊木、真)【僕】
メガネをかけていて、真面目な頑張り屋!テニス部!
衣更真緒《いさらまお》(サリ〜、衣更、衣更くん)【俺】
誰かの世話を焼くことが好きな子。困ったら彼に頼れ!
この4人は『Trick star』(トリックスター)というアイドルです!
北斗くん目線です!長めで下手ですが、よければ感想ください!
【学校】8:30am〜氷鷹北斗side〜
「ホッケ〜!!」学校に着き教室の扉を開けた途端、明星が俺に飛びついてきた。「うお…っ!?全く、いきなり飛びつくなと…」俺が呆れつつ注意すると、明星は楽しそうに俺から離れた。「はいは〜い!分かってるよ『王子さま』♪」王子さま…?ああ、まだ演劇部でやった役のことを言ってるのか、こいつは…「俺は『王子さま』ではないぞ」適当に相槌を打っていると、横から声がした。「ほんと仲良いよな〜、スバル、北斗!」「おはよう、明星くん、氷鷹くん!」「衣更、遊木…」俺が心底驚いたという顔をしていると、明星はまたしても楽しそうに手を振った。「やっほやっほ☆おはよう、2人とも〜!」3人で他愛無い会話を咲かせているのを横目に、俺は少し俯いた。今日は朝から体調が悪い。昨日、仕事に熱中しすぎて寝るのが遅くなった上にご飯もまともに食べなかったからだろう。俺としたことが、なんて失態を…。本当なら今すぐにでも寝てしまいたいが、クラス委員長でもあるというプライドが許さない。とはいえ、こういう時は大抵大丈夫だ。きっと帰る時までには治るだろうな。俺は顔をあげ、話に入った。
4:40pm〜氷鷹北斗side〜
「あとでね、ホッケ〜!」明星はそう言いながら、衣更とともにバスケ部に向かっていった。遊木はテニス部に。俺も演劇部の部室へと向かっているが、体調がひどく悪化している。こんなことなら保健室に行っておくべきだった…、だが、今更後悔している時間はない。俺は部室の扉を開いた。
5:30pm〜氷鷹北斗side〜
「では、今日はここまで!」部長のその声が、異様に遠く聞こえた気がした。目の前が霞んでいる。ここまでくると、本当にまずいと考える間も無くわかった。「……っ」俺はおもむろに歩き出し、部室を出た。なるべく早く帰ろう、そして家で休めば……そんなことを考えていると、目の前に人の影が見えた。「わ…っ、びっくりした……、ホッケ〜?」その影は明星だった。「明星…」1番会いたくなかった。勘がいいこいつにはすぐバレそうだったから。「部活終わり?今から帰るの?」「ああ、そうだ」俺はそそくさと歩き出そうとした。しかし、明星はそんな俺の手を握った。「俺も帰りだからさ、一緒に帰ろ!!」俺は考えることもなくつぶやいた。「……だ」
5:30pm〜明星スバルside〜
部活が終わり、俺は廊下を歩いていた。今日もなかなか疲れたな〜…、帰ったらすぐ寝たい気分かも。すると、目の前に人が現れた。「わ…っ、びっくりした……、ホッケ〜?」そこには、少し疲れた顔のホッケ〜がいた。「明星…」ホッケ〜は力無い声で俺を呼んだ。「部活終わり?今から帰るの?」俺がそう聞くと、「ああ、そうだ」ホッケ〜はそう言った。すると、ホッケ〜は踵を返して歩き出そうとした。そんなホッケ〜の手を、俺は取った。「俺も帰りだからさ、一緒に帰ろ!!」いつものように、『ああ、構わんぞ』その返事を待っていた。「……だ」「…え?」ホッケ〜はぼそっと何かを言った、しかし聞き取ることができなかった。「今、なんて……」俺が少し強く手を握ろうとした時、ホッケ〜は俯いていた顔をあげた。「今日は、無理なんだ…!!」「……っ!?」いつもとは考えもつかない力強い声で、俺は怯んでしまった。それをホッケ〜は見逃さず、俺の手を振り払って走り出した。「…北斗」俺はそっと彼の名前を呼んだが、追いかけることはできなかった。
5:40pm〜氷鷹北斗side〜
「……っは…は、ぁ…っ」靴箱を抜け、俺は校門の少し前へと来た。体調が優れていないというのに全力で走ったため、息が異常に乱れている。とても苦しい…。そう感じるとともに、後悔も押し寄せてきた。どうして、明星を置いてきてしまったのだろうか。一緒に帰ろう、純粋な眩しい笑顔でそう言ってくれたのに。体調が悪いなら悪いと言えばよかった。「…っはぁ、は……っ」なかなか治らない息を整えようと息を吸った途端、目の前が歪み、揺れた。「……っ」気がついた時、俺は地面に倒れていた。倒れた時に打ちつけたであろう頭が痛い。鼓動の音しか聞こえない。もはやここがどこだったのか、周りに人がいるのかもわからなかった。しかし、もう今となっては知ろうとも思わなかった。ここで終わりなのだろう、別にそれでいい…。ふと視線を動かし、自分の手を眺めた。『ホッケ〜の手、今日も冷たいね…、俺が温めてあげる!』「……」いつか明星に言われたその言葉が、脳内を駆け巡った。
『…ほっちゃんも、父さんに会いにきたの…?』
『ねえねえ、君って王子さまなの?』
『ほら、一緒に歌おうよ!手ぇ繋いでさ!』
『ホッケ〜は親友!家族同然の仲だからね!』
『いいわけないよ、なんのために頑張ってきたのかわかんない』
『ありがとう、俺の味方でいてくれて』
『世界中に響かせよう、俺たちのアンサンブルを!』
突然、今までの思い出が走馬灯のように脳内を埋め尽くした。「……っ」あまりの情報量に、倒れているはずなのにめまいがした。本当は。本当は俺だって、おまえと、おまえたちともっと一緒に歌いたい…、もっと高みを目指したい、もっと輝きたい…。今死ぬなんて、考えたくもないんだ。その時、いつのまにか溢れた涙が一滴、地面にシミをつくった。……なのに、ここでおしまいなんてあっていいのか____
?????〜氷鷹北斗side〜
「……う、ん…」俺はそっと、目を開いた。俺は、死んだのか?ここは天界なのか…?すると、突然目の前に影がかかった。だんだんと視界がはっきりしてきて、それが明星だとわかった。「あ、けほし」掠れた声で俺は名前を呼んだ。だが、明星は何も言わなかった。その代わりというように、軽くだが俺の頰を殴った。「………っ」殴られた頰が痛い、どうして殴られたんだ?理解できないままいた。すると、痛む頰に水滴が垂れた。そう、明星は、泣いていた。「あ、あけ……っ」再び名前を呼ぼうとすると、彼は今度こそ口を開いた。「なんで、なの」それはあまりにも不備がありすぎた言葉だった。何がだ、そう尋ねようとした時、明星はまた口を開いた。「なんで、体調が悪いって言ってくれなかったの?」その顔は怒っていた。申し訳ない、謝ろうとしたが、明星は構わず続けた。「朝からおかしいなって思ってたけど、声かけなかった俺も悪いけどさ。なんで、言ってくれなかったの?なんで倒れるまで無理したの?なんで……っ」彼の瞳からは一滴、また一滴と涙がこぼれている。俺がなんというべきかと戸惑っていると、明星は俺の体を抱き起こし、そのまま抱きしめた。「大事なんだよ、『北斗』のことが。だから言ってよ、そういう時は……」「………すまん」俺はぽつりと、呟くように謝った。「謝ってほしいんじゃないよ、大丈夫。ありがとう、生きててくれて」優しく、風が吹いた。雲が動き、太陽の光が俺たちを照らした。「…ああ、こちらこそありがとう」体調が悪いはずなのに、明星に申し訳ないはずなのに。今だけは、心が暖かく、煌めいている気がした。
〜終〜
ここまで読んでいただきありがとうございました!!
好評であればまた書きます!!